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中山七里「さよならドビュッシー」と「おやすみラフマニノフ」の感想

中山七里氏の「さよならドビュッシー」と「おやすみラフマニノフ読んでみました。

 


さよならドビュッシー (宝島社文庫)

 

ジャンルはミステリー小説です。

「さよならドビュッシー」と「おやすみラフマニノフ」は繋がりのあるストーリー

「さよならドビュッシー」と「おやすみラフマニノフ」のストーリーはまったく違いますが、作品の世界は繋がっています。「さよならドビュッシー」が1作目、「おやすみラフマニノフ」が2作目。

岬洋介シリーズと呼ばれているようです。

主人公は各作品ともに違いますが、いずれの作品にも岬洋介が事件を解決に導くキーマンとして登場。司法試験をトップ合格し、ピアニストとしても1流の腕前を持つ二刀流。本業はピアニストにして非常勤音楽講師。

2作品に登場するサブキャラも居てなかなか面白い。

音楽がテーマになっており、ピアノや弦楽器などの表現が、脳の中で曲が流れるかのように豊か。

落ちに当たるラストのどんでん返しが魅力の作品ですが、2作品ともに読んでいるうちに犯人は分かってしまいました。

さよならドビュッシー

「さよならドビュッシー」はピアニスト志望の裕福な家の娘、香月遥が主人公。スマトラ沖地震によって家族を失った従妹の片桐ルシアと祖父と3人で別邸で寝ているときに悲劇が起きる。家は全焼し、2人が死亡。

一命をとりとめた香月遥は大やけどの後遺症に苦しみながら、遺産相続やら将来に重要なピアノコンテストなどがのしかかる。

岬洋介は香月遥のピアノ講師として登場。

ピアノを弾く表現をどう描くのだろうと興味津々で読み進めましたが、お見事でした(上から目線・・・w)。

最後はどんでん返し!(途中でなんとなく分かっちゃいましたが)

おやすみラフマニノフ

「おやすみラフマニノフ」は音大の苦学生のヴァイオリニストの城戸晶。

「稀代のラフマニノフ弾き」と呼ばれる学長・柘植彰良の定期演奏会のコンマスに選ばれられれば後期の学費が免除されるということで、一生懸命に練習に励み、コンマスに選ばれられる。

そんななか時価2億円のストラディバリウスのチェロの盗難の事件が。

岬洋介は臨時講師で登場。

いろんな謎が絡み合い、なんだかんだで今回もどんでん返し。

1作目の「さよならドビュッシー」で登場した個性キャラの下諏訪美鈴が2作目の「おやすみラフマニノフ」でも登場。1作目は嫌な感じでしたが、2作目ではこんな感じで登場して魅せてくれるのかと、感心しました。

「さよならドビュッシー」と「おやすみラフマニノフ」まとめ

百田尚樹作品や池井戸潤作品のように、めっちゃ面白い!とはいかなかったですが、読み始めると止まらないミステリー。謎好きならば、読んで損はしません。

聴こえてくるようなメロディーの表現は秀逸。

岬洋介シリーズはまだまだ続くようなので、次回作も読んでみたいと思います。

 

百田尚樹

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