北村雄一氏著の「謎の絶滅動物たち」を読んでみた。
もともと、恐竜を含めて滅んでしまった動物に興味があり、読んだしだいです。
「謎の絶滅動物たち」は、ユーラシア、北米、南米、オーストラリア、島々の5つに分け、それぞれ昔にいて滅んでしまった動物45種類を紹介。
恐竜の紹介はなく、哺乳類、鳥類、爬虫類です。
そういえばアフリカ大陸の絶滅動物の紹介はなかったなぁ。
まえがきに書かれているんですが、滅んでしまった動物のほとんどは我々人類が絡んでいるそうで、人類の故郷がアフリカであったため、アフリカの動物は人類と共存できるように共に進化していったため、豊富な種類の動物たちが生き残っているのだとか。
他の大陸の動物たちについては、いきなり人類と遭遇し対処する時間も無く、人類に圧倒されて滅んでしまったのだろうとのこと。
そう考えると、人類は罪深いですね。
「謎の絶滅動物たち」では、マンモスやサーベルタイガーなどメジャーな動物の他にも、キャメロプス・ヘステルヌス(ラクダ)、マクラウケニア・パタコニカ(アルマジロ)、ヒッピディオン(馬)など、マイナーな絶滅動物も紹介され、興味深かったです。
中でも我々人類(ホモ・サピエンス)の仲間のネアンデルタール人が絶滅したわけ。
ネアンデルタール人はホモ・サピエンスより骨格が頑丈で槍を武器としていたものの、ホモ・サピエンスが投槍器や弓矢を発明し、ネアンデルタール人が住むユーラシア大陸の北方へ進出。ネアンデルタール人を圧倒し、ネアンデルタール人は滅んでしまったそうです。
恐るべしホモ・サピエンス・・・
ちなみに、ネアンデルタール人が絶滅した理由にはホモ・サピエンスとの交配も理由の一つとのこと。
ひょっとすると、現代の人類の中にもネアンデルタール人の遺伝子を持つ人が存在するかもしれないですね。
現在、地球は人類の天下ですが、人類がのさばる地球は他の生物にとっては悪環境でしょう。
もしかすると、今後、人類に対抗する生物が出現するかもしれません。
ウィルスは、人類へのに対抗手段の一つだと思われます。
【謎の絶滅動物たち 北村雄一】