百田尚樹氏の小説「海賊とよばれた男」を読みました。
で、その「海賊とよばれた男」の感想です。
「海賊とよばれた男」、ベストセラー小説で面白いと言う噂を聞いていて、いつか読んでみようと。
そして読んでみると、一言で言えば、面白い!
戦時中、戦後の物語なので、結構難しい単語が並んでいることもありますが、まったく気にならずにスラスラ読めます。
普段は小説の類は読まない方なのですが、まったく問題なく読めました。
「海賊と呼ばれた男」の内容はというと、出光興産の創業者、出光佐三が主人公で、本の中では国岡鐵蔵という名前で、会社名は国岡商店という会社名で書かれてます。
何が面白いかと言うと、国岡鐵蔵の人物ですね。
国岡鐵蔵(出光佐三)先見性があり、信念を持ち社員を愛する人物で、物語の中ではかなり魅力的に描かれてます。
こんな人物が明治から昭和にかけて日本にいたのかと感動しました。
日本人として誇れる偉人!
出光佐三は、松下幸之助、本田宗一郎以上の人物ではないのかと思うくらい。
これらの偉人のおかげで、戦後のめちゃくちゃになった日本は大復興を遂げたのだと思います。
こんな人物が現在の日本にいたらいいのに。
また、国岡鐵蔵の国岡商店は一部の官僚や大手企業に苦しめられるのですが、この海賊とよばれた男を読んで、日本の官僚の体制って戦後も変わってないなぁとも思う次第。
日本らしいといえば日本らしいのですが・・・
百田尚樹氏は、確か50歳くらいになって小説を書き始めたそうです。
もともとの本職は放送作家。
あの探偵ナイトスクープの放送作家としても有名です。
テレビの放送作家としては、視聴者に面白く観せるために、テレビの映像をテンポ良く放送するということを心がけていたそうで、小説にもそのテンポというのを大事にしているそうです。
なので、百田尚樹氏の小説はスラスラとテンポ良く、読みやすいのだそうです。
ともかく、海賊とよばれた男、面白いのでオススメです。海賊とよばれた男(下)も、もちろん読む予定です。
戦前、戦時中、戦後の話が多いので、ある程度第二次世界大戦のことを知っておいたほうがより面白く読めるかもしれません。
ちなみに、百田尚樹デビュー作の「永遠の0」を並行して読んでいたのですが、「海賊とよばれた男(上)」には「永遠の0」の主人公?の宮田久蔵が登場します。
この辺の遊び心も面白いです。
【海賊とよばれた男 百田尚樹】
コメント
「海賊と呼ばれた男」百田尚樹
「歴史経済小説の最高傑作!」(西川善文・元三井住友銀行頭取」、「『宮本武蔵』、『竜馬がゆく』・・・・・・青春歴史小説の新たな”古典”」(末國善己・文芸評論家)--発売以来、激賞の声が止まない、百田尚樹氏の書き下ろし長編。物語は、敗戦の日から始まる。
「ならん、ひとりの馘首もならん!」--異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、戦争でなにもかもを失い残ったのは借金のみ。そのうえ大手石油…
感動しました。デキる男の考え方は違うと感じました。
歴史もよく理解できて、よかったです。
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