高田裕一氏の「ネンデル人、サピエン人に出会う」を読みました。
その感想です。
「ネンデル人、サピエン人に出会う」の大まかな内容と感想
「ネンデル人、サピエン人に出会う」は、絶滅されたとされるネアンデルタール人とホモサピエンス人の出会いを描いた小説。文献と科学的根拠に基づいたフィクションとなってます。
「ネンデル人、サピエン人に出会う」の大まかな内容は以下の通り。
地震によってネアンデルタール人の男一人とホモサピエンス人たちが出会う。ホモサピエンス人はネアンデルタール人を伝説のデーヴァという神と崇めている。
ホモサピエンス人とネアンデルタール人の文化は全く違い、ネアンデルタール人の文化がホモサピエンス人に浸透し、狩りや生活が激変する。ホモサピエンス人は新サピエンス人として繁栄していく。
という感じです。
人類のドラマチックな物語で引き込まれました。
ネアンデルタール人はホモサピエンス人に取り込まれていった説
昔の話では、ネアンデルタール人はホモサピエンス人より劣っていたため、絶滅したとされていてような記憶があります。(うろ覚えです)
でも今の研究では、ネアンデルタール人はホモサピエンス人は共存していたというのが通説のようです。
ホモサピエンス人がネアンデルタール人を絶滅に追いやったこともあるかもしれませんが、本書に書かれているように、ホモサピエンス人はネアンデルタール人を取り込んでいったのかもしれません。
知らなかったのですが、ネアンデルタール人は狩りの道具が秀逸だったようですし、肉体的にもホモサピエンス人よりも優れていたようです。
ホモサピエンス人の急激な繁栄はネアンデルタール人との出会いが一つのきかけとなったのかもしれません。
この辺りは文字がなかったので文書としては残っていませんが、今後の人類史の研究を期待しています。
まとめ
「ネンデル人、サピエン人に出会う」は、新たな人類史のフィクションの物語としてとても面白く読めました。この辺の時代は文書が残っていない分だけ、想像が膨らみ、興味は尽きないですね。
そういえば人類のミッシングリンクはどうなったのでしょうか?
【小説】
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