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池井戸潤「民王 シベリアの陰謀」(民王2)を読んだ感想

池井戸潤氏の「民王 シベリアの陰謀」(民王2) を読みました

 

民王 シベリアの陰謀

 

その感想です。

「民王 シベリアの陰謀」のあらすじ

「民王 シベリアの陰謀」は、「民王」(2019年10月)の続編となります。つまり「民王 シベリアの陰謀」は「民王2」。

「民王」は政治小説。総理大臣の武藤泰山がメインキャラ。「民王1」も読んだのですが、これまでの池井戸潤の作品とは作風が少し違いコミカルな感じ。

「民王 シベリアの陰謀」は新型ウィルスがテーマで、コロナ禍の日本を風刺したもの。

環境大臣の高西麗子が新種ウィルスに感染したところから物語が始まります。高西麗子がマドンナと呼ばれていることから、このウィルスはマドンナウィルスと呼ばれます。

「民王 シベリアの陰謀」のあらすじは以下の通り。

「マドンナ・ウイルス? なんじゃそりゃ」第二次内閣を発足させたばかりの武藤泰山を絶体絶命のピンチが襲う。目玉として指名したマドンナこと高西麗子・環境大臣が、発症すると凶暴化する謎のウイルスに冒され、急速に感染が拡がっているのだ。緊急事態宣言を発令し、終息を図る泰山に、世論の逆風が吹き荒れる。一方、泰山のバカ息子・翔は、仕事で訪れた大学の研究室で「狼男化」した教授に襲われる。マドンナと教授には共通点が……!? 泰山は、翔と秘書の貝原らとともに、ウイルスの謎に迫る!!

「民王 シベリアの陰謀」 池井戸 潤[文芸書] – KADOKAWA

 

狂暴化するという狂犬病のようなぶっ飛んだウィルスの設定。

ちょっと期待外れな池井戸潤作品

今回の「民王 シベリアの陰謀」はちょっと期待外れでした。

いつもの池井戸潤作品は、読み始めからグッと引き込まれ、次は次はと盛り上がっていき、ラストはスカッ!とする作品が多いのですが、「民王 シベリアの陰謀」はなかなか引き込まれていきません。

中盤以降も盛り上がりに欠けたというか。

池井戸潤作品は現実的にいそうな性格の悪い人間を誇張した悪役との戦いが面白いのですが、「民王 シベリアの陰謀」ではそれがなかった感じ。

ウィルスの設定がリアリティに欠けていたというのも作品に貼り込めなかった理由の一つかも。

ラストはラストで良かったのですが、いつもの作品ならスカッとしたはず。

まとめ

今、トレンドのウィルスと政府をテーマにしたのは興味をそそるのですが、内容的にはイマイチ。期待値が高かったのかもしれません。

「民王」の1は面白かったのですが。

 


 

小説

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