タイトルと表紙の絵が気になって、川村元気さんの「億男」を読んでみました。
思っていたのとはちょっと違った。
「億男」は、主人公の一男が3億円の宝くじを当て、この3億円で幸せを取り戻そうと親友の九十九に相談を持ちかけたところ、その3億円を九十九に取られてしまうといったストーリー。
読む前は、億を稼ぐようになる男のサクセスストーリーかと勝手に思ってました。
宝くじで大金を掴んだんですね。
お金と幸せがテーマだと思いますが、どーも、アイデアの元は古典落語の名作、「芝浜」のようです。
大学の一男も九十九も落語研究会に所属していた設定だったんですが、なんで落語?と思いながら読み進めていき、最後にやっと落語なのかわかったしだいです。
予想とはまったく内容が違ったのですが、読みやすく、面白いので、さらさらと読めました。
億男で九十九が言ったお金もちになる方法、
お金の世界では、このルールを理解しているものが富み、知らない人間が貧しくなっていく。ポーカーやチェスと変わらない。そこには誰にでも平等なルールがあるだけなんだよ。ただ、そのルールを理解し、勝てるまで学び、考えて行動する。それだけが勝敗を分けているんだ
確かに。そうだと思います。
聞いただけだと簡単にできそうなんですけど、でもそれが難しい。
まだまだ勉強と努力が足りないなぁ・・・
【億男(川村元気)】