『絵本を読むと「天職」が見つかる』という中越裕史さんの本を読んでみました。
中越裕史さんは、心理カウンセラー。
自らがいろいろと転職を繰り返し、天職の心理カウンセラーに辿り着いたそうです。
『絵本を読むと「天職」が見つかる』は、そんな中越裕史さんがピックアップした絵本を題材に、自分に合った仕事を見つける方法というよりは、十分に機能する人間になって仕事を見つけるという本でした。
絵本を読めば天職に就けるという事ではなかったです。
「3ねんねたろう」の昔話からは、無理にいい子を演じるのはやめて、自己主張をして、自分の意見、考え方を大切にしようという話に。
「あおい目のこねこ」という絵本からは、普通という生き方なんて気にしなくてよく、人生、生きて死ねば合格という話に。
といった感じの内容でした。
絵本や昔話で、こんな考え方ができるとは思いもよりませんでした。何気なく読んでいてもダメですね。
『絵本を読むと「天職」が見つかる』で紹介の絵本、物語は以下の通り。
- 3ねんねたろう
- っぽい
- わらしべちょうじゃ
- だってだっての おばあさん
- だいじょうぶ だいじょうぶ
- あたまにつまった石ころが
後半部分では、中越裕史さんがカウンセリングをした事例を紹介。
勤め先の会社の仕事が合わず悩む男性が、カウンセリングを通して好きな仕事を探し、楽器修理の店を開業しようとするところまでが紹介されてます。
今の仕事に疑問を持っている人、今の会社を辞めようか悩んでいる人に参考になるのではないでしょうか。
個人的には、お釈迦様の言葉が気になりました。
法華経の中に、
「黙っていても批判されるし、たくさん話ししても批判される。だからといって、ちょっとだけ話しても批判されてしまう。この世の中に批判を受けないなんてことはないんだよ」
といった内容のお経があるそうです。
確かに奥の深い言葉。いつの時代も批判する人がたくさんいたんですね。
それにしても、人間って他人を批判するのが好きな動物なんですね。
【絵本を読むと「天職」が見つかる(中越裕史)】