松沢陽士氏(写真・文)の「田んぼと水辺の生き物 はじめての飼育と採集」の本、水生動物に興味のある人、必読の本でした!
田んぼと水辺の生き物 はじめての飼育と採集 (GakkenPetBooks)
「田んぼと水辺の生き物 はじめての飼育と採集」では、水辺の生き物の飼育方法と採集方法を紹介。
水辺の生き物は日本で採集できる、メダカ、げんごろう、タガメ、カエル、カニ、亀、アメリカザリガニなどメジャーな生物から、イモリやカブトエビ、サンショウウオ、コオオイムシなどちょっとマイナー(?)な生物までを紹介。
各生物の採集方法や飼育方法が詳しく書かれているので、水生生物について採集や飼育を始めたいけど、よくわからん!と言う人に最適な1冊だと思いました。
どんな場所にどんな生物がいるのかが書かれているので、ターゲットの生物についてどこに出かければよいか参考になると思います。
個人的にはタモ網の紹介が参考になりました。
ホームセンターで売っているタモ網はアルミ製で、水の中でガサガサすると曲がってしまうことがあり使いづらい経験がありましたが、この本ではステンレス製のタモ網が紹介されてました。
ステンレス製はアルミ製よりも高価で重いものの、かなり頑丈のようです。
釣り具屋に売っているそうなのでちょっと確認してみます。
他にも水生生物の採集に役に立つ道具がたくさん紹介されているので、初心者には参考になると思います。
タガメとゲンゴロウの採集は長年の夢ですが、まだ実現していません。歳を重ねるごとにモチベーションが下がってましたが、「田んぼと水辺の生き物 はじめての飼育と採集」を読んでやる気になってきました。
ちなみに、タガメの探し方と採集のコツですが、タガメは山間の水田やため池の住んでいるそうです。民家がほとんどない、谷戸の奥が狙い目とのこと。
チェックとしては、タガメの卵の殻が残っている近く、肉汁を吸い取られたカエルやおたまじゃくしがあるところ、この辺りを探してみるとタガメがいるかもとのことでした。
また、ヒルムシロなどの水草が茂っている水面を見つけ、タモ網ですくってみるとタガメが獲れる可能性があるそうです。
ゲンゴロウの場合はタガメと一緒で、山間の水田やため池の住んでいるそうですが、泳ぎが素早いので、タモ網ですくうのは難しいので、餌でおびき寄せたり、カゴ網などのトラップを水中に沈めたり、ザリガニ釣りのように紐に餌をつけて釣るのがオススメの採集方法とのことでした。
ちなみに、ゲンゴロウの成虫は水中の中では呼吸ができないため、トラップの中に長時間いると死んでしまいます。15分ごとにトラップを引き上げないといけないようです。
これからの季節、水生生物を採集するには最適なシーズンです。安全に気をつけて楽しみたいですね!
【田んぼと水辺の生き物 はじめての飼育と採集 松沢陽士】