赤い色が目に留まりディズニーの片付けという本を手にとってみました。
これまで読んだディズニー関連の本が興味深く面白かったので、「ディズニーの片付け」もちょっと期待。
「ディズニーの片付け」は、安孫子薫氏著で、もともと東京ディズニーランドでカストーディアル業務を担当し、カストーディアル部長、運営部長などを歴任した方だそうです。
1982年にオリエンタルランドに入社されたそうなので、ディズニーリゾートの裏情報も知り尽くしているんでしょうね。
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーに行っては、いつも綺麗にしているなぁと驚かされます。あの広さで、ゲストで大混雑のパーク内を常に清潔に保っているのですから、凄いノウハウがあるはずです。
と思いきや、この本の本質は掃除や片付けのテクニックではなく、何を目指して片付け、掃除するのかがテーマとなっています。
何のために片付け・掃除をするるのかを常に考えることで、結果的にパーク内が清潔に保てれているということです。
ディズニーでは、ゲストにハピネスを提供するためにゲストの安全を最優先で確保するために片付け、掃除をしているのだそうです。
これは、ディズニーの行動基準、SCSEによるもの。SCSEは、S:安全(Safety)、C:礼儀正しさ(Curtesy)、S:ショー(Show)、E:効率(Effcieny)で、S>C>S>Eの順番で優先されているそうです。
目的はただの掃除ではなく、ゲストの安全を確保するためとすることに目的があるため、徹底して片づけをし、ゲストの目が届かないところまで掃除をしているのだそうです。
家の掃除でも使えそうな考え方ですね。
他にも、ディニーランド、ディズニーシーの入場口が一つしかない理由や駐車場の車を通路に対して60度の角度で並ばせる理由、これまでパーク内になかった自動販売機を設置した理由、幻想的な白銀のシンデレラ城の光景が見れない理由などが紹介され、興味深かったです。
これらの理由すべては、SCSEに基づきます。
ちなみに、ディニーランド、ディズニーシーで人気のカストーディアル・アート(雨が上がったあとの水でキャストが描くキャラクターの絵)は、日本が発祥で、現場のカストーディアルの遊び心から生まれたのだそうです。
遊び心を持って仕事ができるっていいですね。TDRのキャストの笑顔は本物ということです。
ディズニーの良いところを学び、仕事にいかして、良い仕事に繋げていきたいところです。
【ディズニーの片付け(安孫子薫)】