さすが百田尚樹!
百田尚樹の「夢を売る男」も傑作でした!
「夢を売る男」は、主人公の出版社の編集者、牛河原が口八丁で本を出したい一般人の客を誉めまくってその気にさせ、お金を出させて売れそうもない本を出版させるというお話。
「永遠の0」や「海賊とよばれた男」とは違い、笑えるユニークな話になってます。
詐欺っぽい感じですが、本を出したい日本人は多く、逆に喜んでお金を出して本を出版し、本が売れて有名人になったり印税生活を夢見るということで、題名が「夢を売る男」となったのだと思います。
この小説、ただの笑える小説ではなく、実は現在の出版界や編集者、小説家の問題点を痛烈に皮肉ってます。よくこの本が出せたなぁと心配するくらい・・・
だから面白いんですけどね。
同業者(小説家)からクレームは出なかったのでしょうか・・・。(当たってるから怒れない!?)
「夢を売る男」の中で、物書きの自身(百田)も直に消える作家だ批判しており、笑いました!
ともかく、百田作品の「永遠の0」や「海賊とよばれた男」とはまったく違った感じの小説で、今回、百田さんの才能に更に驚かされました。
【夢を売る男(百田尚樹)】