カムイ伝を読んだ感想です。
子供の頃からカムイ伝に興味があったのですが、やっと念願叶いました。
カムイ伝とは、白土三平の漫画。
白土三平先生といえば、忍者漫画で有名ですね。
カムイ伝は白土三平先生の代表作の一つみたいですね。
子供の頃、サスケと言う白土三平先生の忍者アニメを見て衝撃を受けました。
ハットリくんと違って、なんとリアリティのある忍者漫画なのかと。
それで白土三平のカムイ伝を知ったのです。
そしてついにカムイ伝を読むことができました。
内容はと言うと、忍者漫画と言うよりは江戸時代を舞台にした時代劇と言った方が良いでしょう。どこまで史実に基づいた話かわかりませんが、武士と農民、士農工商より身分が低いとされていた者との戦いと苦悩が見事に描かれてます。
江戸時代といえば、水戸黄門や遠山の金さん、必殺シリーズで、商人と武士が悪どいことをやって、町人や農民を苦しめているイメージがありますが、カムイ伝はそれを超えています。
江戸時代に江戸幕府がなぜ士農工商の身分制度を作ったのか、カムイ伝を読むと良くわかります。かなり非道な話が展開されていきます。
カムイ伝全集(第一部)は全部で15巻。これでいったん終わるのかと思いきやまだまだ先は続くようで、第二部を早く読みたいところ。
農民達がどうなるのか凄く気になります。
ちなみにカムイ伝の主人公?のカムイは、途中からカムイ伝のストーリーには登場してこなくなってしまいました。
それだけ活躍するキャラクターが豊富と言うことです。
登場しなくなったカムイのこれからの動向も気になるところです。
それにしても、お米や野菜などを実際に作っていた生産者(農民)が、権力者(武士)に作ったものを搾取され、生産者たちの生活が困窮されている様は、なんだか現代にも通じるような気がしてしまい、複雑な気持ちです。
コメント
カムイ伝で描かれた社会はフィクションですからw
明治政府の流布した江戸暗黒時代説に、マルキシズム史観をミックスしたものです。
作者の白土御大本人が、その誤謬に気がつき、にっちもさっちもいかなくなってガラガラポンした後の第二部では、かなり様相が違ってるでしょ?w
(ちなみに宮崎駿はカムイ伝やワタリで描かれた階級史観を「あんなに皆殺しばっかりしてたら組織が維持できない」などと評してたりしますw)
コメントありがとうございます。
確かに随分話を大きくしているんでしょうね、フィクションなので。
ともかく、3部が始まらないのは残念です。
白土三平はバリバリの共産主義者です
から、ああいう内容になったんですね。
もちろん実際の江戸時代の状況は
あんなにひどくはありません。
むしろ逆に当時の欧米諸国と比べて
非常に民主的なところがあったと思います。
たとえば、将軍吉宗は目安箱などと
いうものを設けて、庶民の意見も
取り入れ、政策として実現した。
世界で当時こんなことをしていた国は
たぶんないでしょう。
また、確かに武士は威張っていたが
金を持っていたのは最下層の商人で
武士はむしろ貧しく、お金を貸していた商人に頭が上がらなかったことも、
上層部が富も権力も独占していた欧米諸国とは違って、民主的だったと言えると思います。
カムイ伝は非常に良くできた素晴らしい
作品ですが、背景にある共産主義的な
思想やウソの歴史観に洗脳される者も
いるかもしれないところは
ちょっと危険な作品だなと思いますね。
ガロ連載時に、カムイ伝を読んでいた者さんコメントありがとうございます。
誇張しているので、江戸時代が100%カムイ伝のような世界ではなかったのでしょうね。
でも身分制度があった時代なので、理不尽なことは多かったかもしれません。
理不尽なことは現代でも多いですが。