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ディズニーランドの秘密(有馬哲夫著)のレビュー

題名に惹かれて、「ディズニーランドの秘密」と言う有馬哲夫氏の著を読んでみました。

で、ディズニーランドの秘密のレビューです。


ディズニーランドの秘密 (新潮新書)


ディズニーランドのパークを楽しむ裏技っぽい本ではなく、ディズニーランド誕生などの秘話が書かれてます。

ウォルト・ディズニーはディズニーランドで何をつくりたかったのか、ディズニー一家の話、ビッグサンダーマウンテンやスプラッシュマウンテン、スペースマウンテン誕生の裏話などが書かれてます。

ウォルト・ディズニーはディズニーランドを作る際にどんな動機で作ったのかというと、ディズニーのアニメーションや映画のテーマパークを作りたかったと思いがちですが、実はそうではなかったのだそうです。

実はウォルト・ディズニーは、交通博物館のようなものを作りたかったとのことです。

アメリカの歴史を担った交通手段である鉄道や蒸気船を走らせるというコンプセプトが、まずあったそうです。

イメージと違って、ちょっと驚きました。

オリジナルのディズニーランドには、ディズニーランド鉄道(当時の名はサンタフェ鉄道)、レインボウ・カヴァーンズ・マイン・トレイン(トロッコ)、ケイシージュニア・サーカストレイン、モノレールなどの鉄道系、帆船コンビア号、蒸気船マークトウェエイン号、トムソーヤ島の渡し舟とイカダなどの船舶系があります。

 

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これは古き良き時代のアメリカを思い出してもらうことと、ウォルト・ディズニーが幼少期に鉄道と蒸気船に深い関わりがあったからだそうです。

実際にウォルト・ディズニーは鉄道が大好きだったようです。

ちなみに、レインボウ・カヴァーンズ・マイン・トレインのトロッコはビッグサンダー・マウンテンに進化したようで、今あるかどうかは定かでではないです。

現在、ディズニーランドの大人気アトラクションとなっているジェットコースター系のビッグサンダー・マウンテン、スプラッシュ・マウンテン、スペースマウンテンは、ウォルト・ディズニーが生きていたら出来なかったかもしれないそうです。

ウォルト・ディズニーは遊園地にあるジェットコースターが好きではなかったみたいですね。

ウォルト・ディズニーが亡くなって、路線が変更されたようで、路線が変わらなかったらのビッグサンダー・マウンテン等のジェットコースター系はディズニーランドに誕生しなかったかもしれませんね。

後、長年の謎が解けました。

スプラッシュ・マウンテン、いったい何のディズニーの映画をモデルにしたアトラクションか不思議だったんですが、「南部の唄」と言うディズニー映画がテーマとなっているそうです。

 


 

「南部の唄」は、アメリカのイソップ物語と呼ばれている「リーマスおじさんのお話」(ジョエル・チャンドラー・ハリス著)のストーリーを基作られた映画とのこと。

残念ながら「南部の唄」は人権問題で、現在はDVDの販売がないらしいです。ストーリーの内容は面白そうで、観ることができれば、なぜ、イバラの茂みに落ちるのか、ウサギ、カメ、クマ、キツネなどが登場するのか、クマやウサギがなぜ縄で縛られているのか、笑う場所とは何なのか、あの天井の蜂の巣があるのかのあ謎が分かります。

ディズニー映画の「南部の唄」を観るのは難しそうですが、原作の「リーマスおじさんのお話」は読むことができそうなので、機会があれば読んでみたいと思います。


ちなみに、スプラシュ・マウンテンの「スプラッシュ」ですが、当時、スプラッシュという人魚姫の映画が大ヒットし、当時の最高経営責任者が人魚姫をスプラシュ・マウンテンに入れるように命令し、不自然なので人魚をスプラシュ・マウンテンに登場させることはなくなったものの、名前だけ残したとのことです。

色々と面白いです。

 

【ディズニーランドの秘密】

 

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