子育てって、完璧を目指すのではなく適当さも必要なんだなと考えさせられた一冊、立石美津子さん著書の「1人でできる子が育つテキトー母さんのすすめ」。
子育はやっぱり奥が深い。
著者の立石美津子さんとはこんな方。
1961年大阪市生まれ。聖心女子大学卒。幼稚園・小学校・特別支援学校教諭免許を取得後、石井勲氏の元、幼稚園・保育園に漢字教育を普及する。平成7年、株式会社パワーキッズ(教室名 エンピツらんど)を創業。現在は著者、講演家として活動。自閉症児の母
著書は『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『はずれ先生にあたったとき読む本』『一人でできる子が育つ テキトーかあさんのすすめ』
立石美津子オフィシャルブログ 人生年表より
立石美津子オフィシャルブログを見てみると、想像以上にパワフルなイメージ・・・。
立石美津子さんによると、こんなお母さんは子供を苦しめるとのこと。
完ぺき主義、過保護、一番にならないと駄目と思っている、自分が果たせなかった夢を子供に託す、努力は報われると信じている、子供の短所をたくさん見つける、できないときに叱って出来たときに誉めない。
なんか思い当たる節ある人多いんじゃないでしょうか。
逆に子も親も幸せになる「テキトー母さん」の6か条は、期待しない、他の子や子供と比較しない、親バカ、ママ友と群れない、育児本に頼らない、世界中を敵に回しても子の味方になる。
なるへそ。分かるような気も。適当ではないですけど。子供への愛を感じますね
立石美津子さんは子育ての成功失敗について、自身の体験、長年の教育現場の経験から、こう確信されています。
「もし、子育てに成功失敗があるとしたら、自尊感情を持った大人に育っているかそうではないのかである。完ぺき主義ではなく、テキトーに育てることが、人生のスタート時点で自己肯定感を確立させ、幸せな人生を送ることにつながる」
1人でできる子が育つテキトー母さんのすすめ 11ページより
子供が自分自身を好きになって、自信を持てることになれば、自立できて、まずは子育て成功ということ。
確かに子供が大人になって自立できてくれることが、親にとって一番安心できることですもんね。貧乏だろうが金持ちになろうが関係なく。
テキトーと書かれてますが、このテキトーな子育ては、親が覚悟しないとできません。
やっぱり、子供が心配になって、子供にあれこれ余計なことをやったり、言ったりしたしまうので。
「1人でできる子が育つテキトー母さんのすすめ」の中で、あと一つ、なるほど!と感心した内容。
191ページの「連絡帳の長さにダマされない」。
これは幼稚園の連絡帳のことを書かれているんですが、連絡帳に詳しく長く子供の様子を書いてくれる先生が良い先生とは限らないという話。
幼稚園の先生は、日中は子供の面倒を見ながら20人近くの子供の様子を連絡帳に書いています。
なにかと忙しい先生が、20人全ての子供の様子を詳しく長く書くのは時間的に無理があります。
なので短い愛想のないコメントを書く先生は、逆に子供のことを良く見てくれる先生と考えることができるのだとか。
確かにそれは言えますね。
文章を書くのは苦手でも子供の面倒を見るのは達人技って先生もいるでしょうから。
ともかく子育てに完璧を目指しすぎるのは、逆に子育ての失敗につながることも多々ありそうです。
適当な子育て(育児放棄ではありません)に興味のある方は、一度読んでみてはどーでしょう。子育てが楽になるかも。
【1人でできる子が育つテキトー母さんのすすめ(立石美津子)】