貧乏の人でもお金持ちの人でもお金に悩みはつきもの。
自分もお金には悩まされている日々を送っている一人で、『すべての「お金」の悩みにはすでに誰かが答えを出している(小山信康 著)』という本を読んでみました。
すべての「お金」の悩みにはすでに誰かが答えを出している (マイナビ新書)
著者の小山信康氏は、お金の専門家のファイナンシャルプランナー。
2014年4月に、総合コンサルティング会社を設立し、活動されているそうです。
このお金の本、『すべての「お金」の悩みにはすでに誰かが答えを出している』は、今、我々が悩んでいるお金の悩みは、すでに昔の先人たちが経験しているものが多く、解決策もすでに先人たちの誰かが解決策の答えを見出しているので、先人たちが出した答えに学ぼうというのがコンセプト。
歴史は繰り返すってことでしょうか。
お金の悩みについては、悩みの種類に分けて6章だてで書かれてます。お金の悩みの種類については以下の通りです。
- どうすれば収入が増えるか(1章)
- なかなか貯金が増えなくて困っている(2章)
- どうすれば投資がうまくいくの?(3章)
- 家を買おうかどうか迷っている(4章)
- 子供はかわいいが、教育費が悩ましい(5章)
- 介護費用や老後のお金が心配(6章)
どれもお金について参考になることが書かれてますが、中でも読んでいて、心に残ったことについてまとめます。
【2章】なかなか貯金が増えなくて困っている
お金を貯めてから結婚するというのは、ついここ数十年の間に作られたイメージであり、歴史的に見れば、結婚こそが資産を増やすスタートライン(P84)
お金がないからと結婚を先に延ばす必要はなさそうです。結婚しないことで、逆に結婚のチャンスを逃したり、若いうちに子どもを生めなくなります。
結婚する相手はよく見極めた方が良いとは思いますが。
「貯金があるのが当たり前」と考えることから始めるべき(P85)
無理してお金を貯めようとするのは失敗する。
貯金があるのが当たり前という状態になるようにもって行けば、貯金できるようになるということですね。
【4章】家を買おうかどうか迷っている
「あなたが欲しいと思うものを買ってはいけない。あなたが必要とするものを買うようにしなさい。贅沢と欲望。これらの疫病は、あらゆる国家を破滅させるものなり」(P122)
欲望で買うのではなく、必要なときに買いなさいということ。特に、家などの高額なお買い物は、欲望のままに買っちゃうと後で後悔してしまいます。
頭金を貯めるという小さな仕事を続けていけば、必然的にマイホームを手に入れることができる(P133)
最近では頭金なしでもローンを組んでマイホームが買えますが、頭金も貯めれない人がマイホームを買ってもローン返済はできないということですね。
マイホームの購入は、頭金をコツコツと貯めれるかを試してみてから。
「一見たいしたことのない仕事でも、思い切って全力を注ぐことだ。仕事を一つ征服するごとに実力が増していく。小さな仕事を立派に果たせるようになれば、大きい方の仕事はひとりでに片付く」(カーネギー名言集から)(P133)
頭金を貯めることを小さな仕事とと考えて貯めていけば、大きなローン返済も完済できるということ。
【5章】子供はかわいいが、教育費が悩ましい
現在の日本経済が弱まっていることを考えると、将来は更に格差が広がる可能性がある→収入格差が広がる時代は優秀な子どもが努力の成果を発揮しやすいと考えられる→教育費に関しては、節約するのではなく、積極的に投資した方が良い。
「いかに貧しく取るに足りない人間であろうと、その人が日々の生活で無言のうちに示す模範的な行動はかけがえのない価値を持つ」(サミュエル・スマイルズ 自助論)(P155)
親自身が子どもの前で勉強している姿を見せることで、子供は親から勉強しろと言われずとも自然に勉強をするようになるということ。
なるほど。子どもが勉強しないのは、親が勉強してないからと言えそうです。
子どもが自ら積極的に勉強することで、塾に行かずに国立大学に入れるかもしれないので、結果、教育費が抑えられるかも。
また、偏差値の高い学校はPTA総会の参加者が多く、偏差値の低い学校はPTA総会の参加者が少ない傾向にあるとのこと。
反省させられます。
他にもいろいろと参考になることがたくさんありました。
実戦できるようになるためには、まずは今の考え方をあらためないといけないのかな。
【すべての「お金」の悩みにはすでに誰かが答えを出している 小山信康】