鎌田洋氏のディズニーの神様シリーズの4作目、「ディズニーおもてなしの神様が教えてくれたこと」を読んでみた。
鎌田洋氏のディズニーの神様シリーズの本は読みやすいのがいいんですが、今回の「ディズニーおもてなしの神様が教えてくれたこと」もサクサクっと読めました。
「ディズニーおもてなしの神様が教えてくれたこと」のエピソードは、全部で3話。
- 夢の途中
- 笑顔のスポットライト
- 世界にひとりの魔法使い
「夢の途中」は、元高校教師のキャストのお話。
この元高校教師は聴覚を失ったもののプロのバイオリニストを目指すために高校を辞めようとする女子生徒を止めようとしたが、この生徒とは信頼関係を失い、さらに根も葉もない噂が流れ、ついには高校教師を辞めてしまった過去を持つ。
ディズニーのキャストとして働くうちに、もう一度教師を目指す・・・
「笑顔のスポットライト」は、自分の仕事のやりがいを失いかけている5年後に定年退職を控えたサラリーマンの話。
昔から好きだったディズニーランドのキャストとしてアルバイトを始めるうちに、おもてなしの意味を考えさせられ、自分の本業の仕事のやりがいを取りもどす・・・
「世界にひとりの魔法使い」は、母子家庭のディズニーランドの駐車場で働くキャストの母親と幼い一人息子の話。
いろいろと行き違いがあったものの、ラスト母親と息子の絆が泣かせます。
この本の中で最も記憶に残っているのが、おもてなしとサービスの違い。どっちも同じような意味に思えますが・・・
「おもてなし」の語源は、「もてなし」に「お」をつけた丁寧語の説と「表なし」という説もあるのだとか。
「表なし」=「表も裏もない気持ちで、見返りを求めない気配りをする」という説。
つまり、「サービス」は相手に気づいてもらうことを前提とした気配りで、「おもてなし」は表と裏がない気持ちで相手に見返りを求めない気配り・・・ということです。
なるほど!
【ディズニーおもてなしの神様が教えてくれたこと 鎌田洋】