USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)がV字回復したワケが書かれた話題の本、『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?(V字回復をもたらしたヒットの法則)』を読んでみた。
とても興味深く、ワクワクさせる本でした。
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫)
『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?(V字回復をもたらしたヒットの法則)』の著者は、USJのV字回復の立役者である(株)ユー・エス・ジェイCMOの森岡毅氏。
森岡毅氏は、生え抜きの社員ではなく、USJの低迷期にP&Gから引き抜かれた方です。
P&Gでは優秀なマーケティングの専門家で、もともとエンターテイメントやレジャーが大好きであったため、そのマーケティングを武器に、水を得た魚のようにUSJで活躍できる下地があったように感じられました。
UJSは、戦国時代で言えば超優れた軍師を得たようなもんじゃないでしょうか。
森岡氏がUSJに入社されたのは2010年。
確かに2011年の頃から、USJが変わり始めたような記憶があります。
ワンピースのショーを大々的にCMで放送したり、有料だったハロウィーン・ホラー・ナイトを無料開放したりと。
ここにはいろんな戦略があったわけですね。
超人気アトラクションのバックドロップを知ったときも驚きました。
初めて知ったのはUSJのハロウィーンの季節で、入場口で貰ったUSJの冊子の中に入っていたチラシで知りました。
記憶では、ハムナプトラに並んでいたときに見たような・・・
後ろ向きのハリウッド・ドリーム・ザ・ライドのバックドロップ、どうやって動かすのだろうと興味津々。
まさか新たにコースを作るのかな?と思いましたが、工事もしてないしなぁ・・・と謎めいてしました。
まさか既存のハリウッド・ドリーム・ザ・ライドのレールを使って後ろ向きに走らせるとは・・・衝撃的!まさにコロンブスの卵。
やられたっ!って感じ。
子供が小さいときにUSJへ連れてきたことがあるんですが、確かに当時は子供が楽しめる感じではありませんでした。
そこに子供向けのエリアであるユニバーサル・ワンダーランドが出来ると知ったときは、わかっていたのか!USJと思いました。
もうちょっと早くユニバーサル・ワンダーランドがあれば、家族で何度もUSJへ足を運んだことでしょう。
オズが無くなったのは残念でしたが・・・。
『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』には、そんなUSJをV字回復させたエリアやアトラクション、ショーなどの裏話がてんこ盛りで非常に興味深いです。
また、そんな良いアイデアを生み出す効率的な手法も公開。
それはイノベーション・フレームワーク。
イノベーション・フレームワークを用いることで、良いアイデアを思いつく確率が上がるのだそうです。
他の仕事にも応用できそうです。
来年のUJSは、進撃の巨人、エヴァンゲリオンなど日本を代表する人気コンテンツをテーマにしたユニバーサル・クールジャパンを開催。USJは今後も快進撃が続きそうです。
【USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?(森岡毅)】